パリ万博終了後からSaxboが閉窯する1968年までの約70~80年が北欧陶磁器の歴史の中で最も活気のあった、面白い時代でした。
この時代に多くの才能が開花しました。この時代の北欧陶磁はフォルムが美しいのが特徴です。
今回の展示では、茶席にも転用できるような茶碗や菓子鉢や水指を蒐めてみました。
壺や、花入が並ぶ、ギャラリー風景。
ロイヤルコペンハーゲンの客員教授として焼いていた、メリへの茶碗3点。
右はロールストランド窯のスタルハン緑釉鉢、左手前には同じくスタルハン小鉢が2つ。
4月の木工展に出品する市川正人の棚に並ぶ小品たち。
左下がデンマークの人間国宝にあたる、サルトーの名品茶碗。有機的なフォルムが魅力。
今年で98歳の秋岡先生はその昔、画壇で小磯良平、猪熊弦一郎と肩を並べていたと聞きます。
この自画像は今回、ご本人の代わりにルーサイトに一週間滞在します。
この絵が描かれた当時、このような丸縁眼鏡はなく、お洒落な氏が銀座で作らせたそうです。
今回は思い入れが大きいぶん、準備に手間取りました。
結局、出来るだけ多くの人に秋岡先生のお茶碗を手にとってみていただきたいと思い、30点をシンプルに並べました。ギャラリーの入り口から覗いたところ。
名物織部香合を描いた、水彩作品と織部茶碗。
手前は「かり乃世」という銘の黒織部茶碗。次は銘「雪晴れ」の唐津茶碗。
手前から焼締茶碗「わら家」と信楽茶碗「石臼」。唐津茶碗、「早春」と「北国」。
暮れは家族や友人が集う特別な時期です。そんな時に毎年クリスマス展をさせていただいています。
その年に新しく頂いたご縁や、昔からのご縁をこの時ほどありがたいと思うときはありません。
今年は和室で「甘ちゃん」の「てんし展」を同時開催しています。
ルーサイトX’mas展恒例の小渕俊夫のアクセサリー展。ブロッコリーを型取りして作った銅のオブジェ。
銀のアクセサリー。
「mimo」の色の綺麗なマフラーなどのフェルト製品。
暖かく冬を迎えられる、ルームシューズも内側と外側の色違いでとてもハッピーな気分になれます。
葵の型皿は一枚¥2000。他、民平緑釉鉢や古伊万里赤絵小鉢など。
店主、米山明子コレクションの年代物の絨毯。一年に一度しか開かないので自分でもとても新鮮です。
ルーサイト関係者も以前から見てもらっているのですが、甘ちゃんの手相占いはかなりの確率で当たります。
今回はクリスマス特別企画として、珈琲付き手相占いを¥1000でやってます。
野田耕平くんの展示会は今年で二回目になります。
前回から二年半経ち、ようやく作品がたまり、展示会が実現しました。
写真の作品は今回初めて出した横長バージョン。波の音が聞こえてくるようです。
和室にも似合う大小の作品。床の間のお茶碗はお父様の野田芳直さんのもの。
左の大きな作品が描き上がるのに約3ヶ月かかります。作品を早く仕上げることよりも、描いていく経過が大事だと耕平くんは言います。
テーブルの上は紙にアクリル絵の具で描いた作品。奥は京都から駆けつけた友人と団欒する作家。
耕平くんの絵はじっと眺めていると心が落ち着いてきます。
蔦の紅葉がまだ綺麗なのでゆったりした時間を過ごしにいらしてください。
毎年恒例で、今年で8年目の山田照子さんのニット展です。
年間、一人で60点という、驚異的な数のニットを作り出す山田さん。ゲージは全く測らずに、すべて頭で考えた通りに手が動いていくそうです。
私も着ていますが、既製品のものより暖かく持ちがよい手編みニットは、冬の必需品です。
十月にベルギーで開催された、山田照子コレクションから。ヒエログリフを編みこんだめずらしい一点。
照子さんのニットは、着た人の体型をうまくカバーしてくれます。マネキンが着ているのと、実際に身にまとうのとでは違うのに驚かされます。
真ん中の白いベストは、牛乳の紙パックの繊維で作られています。
マフラーや、手袋などの小物類は、安価(手袋は2000円)なので、いつも最終日を待たずに売り切れてしまいます。
今年も絨毯展の季節になりました。
私にとって絨毯展は冬の始まりを告げる大切な展示会です。
いい絨毯は床面積を引き締め、その部屋にいい気を流してくれます。
一度アンティークの絨毯を敷くと、他のものは敷けなくなります。
是非ご覧になりにいらして下さい。
壁に掛かるのは、120-130年前のウズベキスタンのスザーニ。足元は小さいケルマンのペア(0.73×0.50)
小さいシルクの絨毯が収められたガラスケース
ダイレクトメールに載せたコーカサスの絨毯の前で、今年も元気に説明するモハンさん
部族の絨毯が並ぶギャラリースペース
70年前のトルコのtulu。花柄の可愛らしい柄は珍しい
ギャベの紋様の説明をするアシスタントのユミエさん
50年前のZaherの円形絨毯。モスクの天井から降りそそぐ光のよう
一年に二回、春と秋に開催する「十六夜キモノ展」は私にとって実に「目の毒」な展示会です。
少し頑張れば手が届く値段で、内田美智子セレクションの質のいい着物や帯が手に入るからです。
着物や帯が箪笥に仕舞ってあるだけで何故かワクワクします。
それを出して、着て、人に褒められたりすると着物がますます好きになります。是非内田みち子の着物ワールドでお気に入りの一点を見つけて下さい。
白結城紬袷有栖川紋の着物と、紺本袋帯有栖川紋の帯
銀灰銀杏紋(川島)の帯と、黒白江戸小紋・行儀の着物
とき色綴帯けいとう紋の帯と、鳶八丈格子の着物
震災後初めての出展で、心配しておりました。
昨年もご購入いただいたご婦人がいらして、「震災でほとんどの古いものが壊れたから、もう集めるのは嫌になっちゃった!」とおっしゃりつつも骨董の器を再びお買い上げいただきました。
このことに私もとても励まされました。
なぜなら人はモノからも多くのエネルギーがもらえるから。
好きなのモノに囲まれて暮らすことは人々の心の均衡を得るのに必要だと常々考えているからです。
ちょうど今日で折り返し地点・・・残りの一週間も伊勢丹でお待ちしております。
今日ここが模様替えします。どう変わるのでしょうか?
今年は折敷がよく売れます。狩野進作の栓の丸卓でしっとりとお月見はいかがですか?(市川正人作の楓五稜箸と)
赤いノリタケの酒器セットは杯洗も付きます。
銀や錫の茶托。
4年前から一年に一度伊勢丹新宿店で出展する機会を与えられ、自分のコレクションを中心にルーサイトで扱っているモノを出しています。
ミッドセンチュリーの北欧陶磁器、幕末から大正くらいまでの器、料亭で使われていた30年~40年前の食器、ルーサイトが推奨する陶芸家や木工作家の器や卓類、インドネシアの古布で作った座布団などを、取り揃えてお待ちしています。
初日から大勢のお客様にいらしていただき感謝しております
新しい仕入れも見られる北欧コーナー
中国の清朝の魚型の向付は表情が違っておかしい
今回の催しのために一年がかりで集めてきた、江戸から昭和の食器たち
昨年に続き、今年もボクーのバッグが登場します
今年は大物の李朝膳を出展している、木工作家の狩野進
ルーサイトでの初個展を終えたばかりの、小林敦の碗類や皿類
今年、初登場の佐藤敏夫の斑唐津と織部鉢
これから2週間、25日まで開催しております。
マーケットプライスで出していますので、新宿についでがある人もない人も会期中に一度是非お立ち寄りください。
隔年での「野田芳直の世界」も今年で5回目。
ルーサイトギャラリー・10周年に合わせてすばらしい作品が揃いました。
鎮魂のために作られた大文字五山送り火をあらわした「精霊茶碗」は心にせまりくる迫力があります。
美しい濃淡の出ている茄子釉たたら花入
土壁には長男、野田耕平のアクリル画(今年の12月8日から15日にルーサイトで2度目の個展を開催します)
晩夏から秋をあらわした「釉彩茶碗」
最後の窯焚きで焼き上げた、戦国武将の花押の入った筒茶碗
(上から2段目右:織田信長の花押、三段目右:石田光成の花押)
角皿や平茶碗の入ったガラスケース
大文字五山送り火「妙法」が鉄釉で書かれている「精霊茶碗」
子を想う親の優しさ、哀しさをあらわした能の「大原御幸花入れ」
左の茶碗は銘「熊野古道」、右の茶碗は銘「初雪」
野田芳直展特設caféも2階にて開いています。スカイツリーを眺めながらの一服をお楽しみ下さい。