一年に二回、春と秋に開催する「十六夜キモノ展」は私にとって実に「目の毒」な展示会です。
少し頑張れば手が届く値段で、内田美智子セレクションの質のいい着物や帯が手に入るからです。
着物や帯が箪笥に仕舞ってあるだけで何故かワクワクします。
それを出して、着て、人に褒められたりすると着物がますます好きになります。是非内田みち子の着物ワールドでお気に入りの一点を見つけて下さい。
白結城紬袷有栖川紋の着物と、紺本袋帯有栖川紋の帯
銀灰銀杏紋(川島)の帯と、黒白江戸小紋・行儀の着物
とき色綴帯けいとう紋の帯と、鳶八丈格子の着物
震災後初めての出展で、心配しておりました。
昨年もご購入いただいたご婦人がいらして、「震災でほとんどの古いものが壊れたから、もう集めるのは嫌になっちゃった!」とおっしゃりつつも骨董の器を再びお買い上げいただきました。
このことに私もとても励まされました。
なぜなら人はモノからも多くのエネルギーがもらえるから。
好きなのモノに囲まれて暮らすことは人々の心の均衡を得るのに必要だと常々考えているからです。
ちょうど今日で折り返し地点・・・残りの一週間も伊勢丹でお待ちしております。
今日ここが模様替えします。どう変わるのでしょうか?
今年は折敷がよく売れます。狩野進作の栓の丸卓でしっとりとお月見はいかがですか?(市川正人作の楓五稜箸と)
赤いノリタケの酒器セットは杯洗も付きます。
銀や錫の茶托。
4年前から一年に一度伊勢丹新宿店で出展する機会を与えられ、自分のコレクションを中心にルーサイトで扱っているモノを出しています。
ミッドセンチュリーの北欧陶磁器、幕末から大正くらいまでの器、料亭で使われていた30年~40年前の食器、ルーサイトが推奨する陶芸家や木工作家の器や卓類、インドネシアの古布で作った座布団などを、取り揃えてお待ちしています。
初日から大勢のお客様にいらしていただき感謝しております
新しい仕入れも見られる北欧コーナー
中国の清朝の魚型の向付は表情が違っておかしい
今回の催しのために一年がかりで集めてきた、江戸から昭和の食器たち
昨年に続き、今年もボクーのバッグが登場します
今年は大物の李朝膳を出展している、木工作家の狩野進
ルーサイトでの初個展を終えたばかりの、小林敦の碗類や皿類
今年、初登場の佐藤敏夫の斑唐津と織部鉢
これから2週間、25日まで開催しております。
マーケットプライスで出していますので、新宿についでがある人もない人も会期中に一度是非お立ち寄りください。
隔年での「野田芳直の世界」も今年で5回目。
ルーサイトギャラリー・10周年に合わせてすばらしい作品が揃いました。
鎮魂のために作られた大文字五山送り火をあらわした「精霊茶碗」は心にせまりくる迫力があります。
美しい濃淡の出ている茄子釉たたら花入
土壁には長男、野田耕平のアクリル画(今年の12月8日から15日にルーサイトで2度目の個展を開催します)
晩夏から秋をあらわした「釉彩茶碗」
最後の窯焚きで焼き上げた、戦国武将の花押の入った筒茶碗
(上から2段目右:織田信長の花押、三段目右:石田光成の花押)
角皿や平茶碗の入ったガラスケース
大文字五山送り火「妙法」が鉄釉で書かれている「精霊茶碗」
子を想う親の優しさ、哀しさをあらわした能の「大原御幸花入れ」
左の茶碗は銘「熊野古道」、右の茶碗は銘「初雪」
野田芳直展特設caféも2階にて開いています。スカイツリーを眺めながらの一服をお楽しみ下さい。